リフォーム前の状態
周りが木々に囲まれており、秋冬は日光が当たらないこともあるのでジメジメとした感じが墓所全体に感じられます。


左半分が動いてしまっているので、門柱と延べ石の間にも隙間が空いてしまっている。
墓所の裏側の延べ石も動いてしまっており、隙間に玉砂利が入り込んでしまっている。一旦取り外して再度据え直しを行わない限り、この隙間は元には戻りません。


左右の古碑(5基)が中心に向かって傾いてしまっており、本体(真ん中の墓石)は前のめりで傾いてしまっているので、一旦墓石をすべて解体し、基礎からの据え直し工事となります。
墓石だけの傾きを行っても、基礎が下がってしまっている場合はすぐに再度傾いてしまうので基礎工事からのやり直しをお勧めします。


墓石(尺角と古碑5本)と延べ石の解体作業状態
尺角の墓石の中のお骨を納骨袋に丁寧に移させていただき、古碑の下の砂を少々取り出してビニール袋に入れて解体を進めていきます。
取り出したお骨や砂は、墓石を建立する際に、それぞれ墓石の下に納めていきます。


裏側の間知石の真ん中ぐらいから隙間ができてしまっていました。
施主様に確認すると、もともとこの墓所の下には土葬の墓があったそう。敷地内を彫ると目印である松の木の残りが大量に出てきました。昔土葬を行った場所には、目印として木を植えたということです。
レベルで水平を見てみると、明らかに向かって左半分が全体的に下に下がってしまっていることがわかりました。裏の間知石の隙間はその証拠です。


レベルで水平が出ていないことが分かったら、本来ならば間知石も一旦取り外して再度の据付をするのが一番良いのですが、施主様のご予算もありますので応急処置での対応となりました。
すき間のコンクリートを一旦取り除いて、隙間がこれ以上広がらいないようにセメントやモルタル、鉄筋をコンクリートの中に入れて固めました。
間知裏側、前左側(門柱横)の補強も併せて行ってあります。



間知石と階段クリーニングです。
左の写真が洗浄後の状態。


延石の据付完了状況
つなぎ目は耐震用コーキングにて接着、セメントとステンレス金具にて固定


ランマで転圧後の状態。
墓石が傾いてしまっている理由として、墓石下の基礎が柔らかいことが理由にあげられます。
今回施主様に伺ったところ、以前この墓地の下に土葬墓があったそうです。
しっかりと転圧後にワイヤーメッシュを入れて基礎コンクリートを打ちます。


墓石の一番下の芝台と拝石を据付した状態
後日、ステンレスの金具を取り付けます。



『鈴木家之墓』の四ツ石据付完了
古碑の土台、墓誌台、拝石、灯篭台据付完了。


古碑の竿石を全て据付し、墓誌台、拝石、灯篭台の据付完了!




古い墓石全ての再据付工事完了。
灯篭などの目地を耐震用石材ボンドにて固定。



最終段階でコーキングのテープを外し、はみでたコーキングを綺麗に取り除きシンナーで汚れた部分や色鉛筆のマーキング部分を拭き取り工事完了です。


とても立派な墓石と外柵です。
ご自宅から約1時間半ぐらいのお寺に建っているので、なかなか墓参りに行けれないと悩んでおられました。


弊社で墓石、外柵を解体・移動を行いました。
墓石/墓誌は弊社工場にてクリーニング及び文字や家紋への再ペイント
外柵石材は解体後はすべて処分とさせて頂きました。


みよし市の新しい墓所は墓石1基と墓誌を建てるといっぱいいになってしまう程の大きさ


基礎工事開始
・床掘りを行いました。(土壌が粘土質でしたので水はけがあまり良くない地域)
・鉄筋を入れてあります


セメントを打ち込みんでから、約1ヶ月近く放置。
十分にコンクリートが乾いてから外柵据付工事を行いました。


外柵据付工事完了状態。


墓石本体と外柵内部の基礎工事の様子
土壌の水はけがあまり良くないので、転圧作業が多くできません。
その代わりにコンクリートの厚みを大きくしてワイヤーメッシュを入れて固めました。


基礎のコンクリートが固まった後、芝台と周囲の板石の据付を行った状態
芝台はステンレス金具を耐震用石材ボンドにて固定


四ツ石、墓誌台を据付た状態


旧墓所から墓石と一緒に移動してきた物置台を小さくカットしている写真。
そのままのサイズだと新しい場所には大きすぎたため、弊社工場にてカットさせて頂きました。
この石はものすごく硬いです。3面切るのに半日以上かかりました(-_-;)


乱雑ですが、最終工程に入っています。目地にコーキングを打ち、綺麗に整えている状況です。


コーキングのテープを取り除き、はみ出た部分も綺麗に整えて、汚れや色鉛筆のマーキングなどもシンナーを使って綺麗に拭き取ります。
無事に完了し感謝感謝です。


先日地元の学校の先生より校訓碑に亀裂が見つかり相談を受けました。
(教育委員会から指摘なので、補修をしなくてはいけないとのことでの相談)



建立50年近く経過しており亀裂もじっくり見ないと分からないものですが、万が一倒れたりしたら大変な事故になってしまう可能性​もあります。

そこで石材の工具を扱う商社に問い合わせたりして調べたところ、

  1. 石材用の瞬間接着剤を亀裂に流し込む方法
  2. ステンレスの金具を埋め込む方法

の2つがありました。



①は完全に石碑が乾いた状態での施工が必要なので、季節や天気が関わってきます。
②は金具を入れる切り込みの傷が本体に付くというデメリットがありますが、補強度合いは②の方がより強い手法がありました。
もちろん②の傷は工事後にわからないような補修を行います。



小学校などの公共の場には昔建てた石碑がありますね。
時が経過することにより、自然にできた傷(亀裂)などが鮮明に浮き出ることがあります。

安全面を考えると解体/処分/廃棄するのが適切かと思いますが、すべてを処分することが必ずしも良いとは思いません。
先人(地域の方々)の思いが入った石碑(建立物)をしっかりとメンテナンスして、大切に後世に残していってもらいたいものですね。

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大きく分けて3種類程あります。

公営墓地 寺院墓地 民営墓地 と大きく分けて3つあります。

上記3つの違いを判る範囲で書いてみます。

公営墓地
豊田市の公営墓地は『豊田市古瀬間霊園』です。 
誰が墓を建てたのか、誰のお骨が埋葬されているのかを市が管理してくれています。年に一度墓所の斡旋を行っているので、お骨を持っている方は申し込みの資格がありますので市役所に問い合わせください。
また市とは違って、町内での墓地(通称:村墓地?)も公営と言えると思います。
町内の墓地の方が自宅から近くにあるという方は、頻繁にお墓参りに行けれますのでお勧めです。
但し、規約等で全体の墓掃除なども決まっているので、掃除の出席などの義務が生じることもあります。年会費は安いですね。

寺院墓地 
お寺さんなどの宗教法人が管理している墓所です。基本的にはそのお寺の檀家さん(信者さん)しか借りることはできないと思います。詳しくはお寺さんに確認されると良いかと思います。
お寺さんが納骨堂を設けられており、墓石を建てない方が永代供養を申し込みされると入れます。

民営墓地
墓地を会社業務として販売、管理している法人だと思います。年間使用料を支払う代わりに墓所の清掃などを行ってくれますし、お寺さんとは違う納骨堂を経営されている所もあります。詳しくことを知りたい方は直接の問い合わせをお勧めします。


コーティングをされる方も徐々に増えています。

墓の変色などの防止の為にコーティングを希望される方は、昔よりは増えているとは聞きます。

和墓よりも、洋墓で少し形が凝ったものを建てられた施主様には紹介はさせて頂いております。

もし墓石にコーティングを希望されるのであれば、事前にコーティング材を墓石と同じ石種の破材に塗って状態を確認してからの塗布をお勧めします。
私の知り合いでガラスコーティングを行なう業者がいるので、彼に相談をして塗るかどうかを判断します。
もし破材の方で、ムラなどが出た場合は中止を正直にお勧めします。
高価な石材に安易に塗るのはお勧めしません。事前に確認をされた方が良いでしょう。

石材の色などが好きだと言って頂いている施主様もいらっしゃいます。
自然のままが良いというお客様にはお勧めはしませんが、新品のままの状態を保ちたいという気持ちも分かりますので相談に乗らせて頂きます。

ちなみに我が家の墓石にはコーティングはしておりません。
建立してから年数が経過しているのが一番の理由です。