お陰様で弊社は僕で3代目です!

5月末から7月の末までの2ヶ月間をかけてお墓のリフォームのお仕事を頂いております。

仕事内容はかたむいた古い墓石が20基以上、土葬墓が8個あり外柵(墓石の外枠)の間知石と延石も動いてしまっており、施主様からのご依頼で墓地全体の修繕工事と新規で墓石と墓誌を建てるという弊社にとっては結構大きなお仕事です。

ありがとうございます。


実は、このお墓は数十年前に弊社(2代目)が施工させて頂いた場所なのです。

そのご縁もあり今回施主様は弊社に依頼をしていただけました。

たまたまなんですが、ホントにたまたまなんですが、同時に隣のお墓でも他社がリフォームをされていました。

幸いにも仲の良い石材店さんが工事をされていたので、お互い気兼ねなく仕事ができました。

でも、やはり僕にも石材店のプライドってもんがありました(笑)



基礎工事や土留め等、多少時間がかかっても、

弊社を選んで頂いた以上は見積もり以上の施工(サービス)をさせて頂かなくてはとの気持ちがフツフツと湧いてきました(笑)!

繰り返しますが、僕は石材店の3代目です。

もし、弊社がこれまでに施工したお客様でお墓がかたむいたりして困った方は、是非ご一報ください。

見積もり以上のサービスをさせていただきますよ!



僕の仲間に不動産屋さんがいます。

彼が売ろうとしている土地に誰が何時、何の理由で建てたのか分からない地蔵様があるそうで、可能ならば移動をお願いしたいと相談されました。

よく道端にある地蔵様は、そこで事故があったりして供養のために建てたり、道行く人を守ってもらうために建てたりと様々な人の理由や思いで建っていて、その土地の方々がお花をお供えしたりしてお参りをしてくれています。

しかし時が流れると、建てた理由も分からなくなり、今回相談されたように撤去や移動という話しもでてきます。

僕もどのようにしたらよいかわからなかったので、お付き合いのあるお寺の御住職にご相談させていただきました。

その御住職は本当に温厚で、相談もしやすい方です。

『私がお参りをして移動もできるけど、大切なのはその地域の方々と地蔵様が縁が切れてしまうから、一度地元のお寺に相談された方が良い』とアドバイスを頂きました。



正直、地蔵という石仏は物理的に移動は簡単にできます。

しかし、このお寺の御住職の言われる通り、人々の思いや縁という目に見えないものを大切にすることは非常に大事だなと改めて感じさせて頂きました。

僕も、墓石という目に見える物を取り扱わせて頂いていますが、その奥には目には見えない施主様の御先祖様が大勢、本当に大勢いらっしゃいます。

その方々を本当に大切に思う石屋でいなくてはいけないなと改めて思い直した日でした。

御住職、ありがとうございました!合唱!



香川県庵治町にある日本の銘石である庵治石の大丁場に見学に行ってきました。

丁場っていうのは、山から石を採掘する場所のことを言います。

数ある丁場の中でも特に石の埋蔵量も多く品質も最良である大丁場という採掘場の見学に行ってきました!

歴史も長く、450年も前の江戸の時代から採掘がされ続けている由緒正しい採掘場です。

採掘場にはいくつもの山石屋が採掘仕事をされており、匠が持つ技術と心が代々受け継がれてきている場所だと感じることができました。

山への畏敬の念と感謝を持ち、採掘した石を無駄にせずに大切に使われているそうです。



とくに驚いたのが、

採掘した石材のうち墓石にできるのは、なんと僅か3~5%だそうです。

なぜなら庵治石は品質が優れている反面、キズ等の自然にできた模様?等があり、大物の石を採るのが難しいそうです。

庵治の職人が作り上げた墓石の一面一面の美しさには、心底惚れ込んでしまいました。

ホントに美しいですよ!

こんな職人の魂が込められた日本の庵治石を僕とご縁を頂けたお客様に是非紹介をさせてもらいたいと思いましたし、自信を持ってお薦めできるなと改めて思わせていただけました。

反面、もっともっと自分は石屋として学びを積み重ねたいと感じた研修でした。。。

庵治の職人の皆さん、ありがとうございました!



先日、奥様がお亡くなりになられたお施主様とお会いさせて頂き、戒名彫りのご依頼を承りました。

お施主様は80歳半ばでお子様はいらっしゃいません。
墓石は建立済みで墓誌は無し。
墓誌を新たに作ろうかと検討もされていました。

先代の方々の戒名が墓石の右側に彫り込まれておりましたが、左側が空いていましたので無理に墓誌を作るのではなく墓石に彫り込むことをお薦めさせて頂きました。

墓誌を作ると外国産の石種でも20万弱のお金がかかります。
そのお金を使うことも検討されているのならば墓石に戒名を彫り、同時に墓石のクリーニングと古い花筒をステンレス製品にお取替えすることをご提案させて頂きました。

墓石の汚れ(水垢など)を除去し、文字や家紋に色を入れたりして綺麗な墓石にしたら、施主様はもちろんですが故人も喜ばれますよとお話しをさせて頂きました。
もちろん墓誌の代金ほどお金もかかりません。



戒名は墓石に彫るのが正しいの?
墓誌でもいいの?

というご質問をよくされます。

本来ならば墓石に彫るのが正式なのですが、この御時世、墓誌を予め作られているのであればそちらに彫るのも良いと思います。(墓石に彫るには仏教であれば、お寺の住職様にお精ぬきをしていただかなくてはいけません)

今回の施主様のように、後継者がいらっしゃらないのであれば無理に墓誌を作らずとも良いと思います。

約3万円ぐらいで、古くて汚れがついてしまった墓石をきれいにクリーニングすることができ、四十九日の法要をお迎えさせて頂けます。
このようなクリーニングも故人への供養と考えてみられてもよいと考えます。


今日の仕事は土葬の墓地のお骨掘りをさせて頂きました。

土葬は火葬と違って、ご遺体を棺桶に入れて土に埋葬してある墓です。
今では火葬が通常の埋葬方法でご遺体を火葬場で焼き、お墓に納めるようになっていますが、昭和30年以前は土葬が主流だったと聞いています。

そして今の時代、『墓じまい』​という言葉が多く言われていますが、土葬のお墓の『墓じまい』をされる方も結構いらっしゃいます。

何故かっていうと、土葬のお墓が誰の墓なのかを知っている方が高齢化されており、その方が生きている内にちゃんと片付けておかないと、土葬墓の無縁化になり兼ねないからです。
当然そのお墓は荒れ放題になってしまいます。つまり荒地になります。

お施主様の中には、『おばあちゃんやおじいちゃんが生きているうちに教えてもらっておけば、誰の墓なのか、どこにお骨が埋まっているのか把握できたのに・・・』と後悔されている方もいらっしゃいます。



今日の土葬のお骨掘りは結論的に言うと、お骨は出てきませんでした
埋葬した年代や土の水はけの良い悪いの状態にもよりますが、6体分掘りまして全て土になっておられました。そのような時は、土を少し拾い、石碑(墓石)の方に入れさせて頂くようにしております。

お施主様に伺うと、一番新しいの土葬の墓は60年程前で、古い墓は江戸時代末期だそうです!
さすがに江戸時代は出てきませんでしたね。
でも、本日のお施主様はきちんと土葬墓の処理をされましたので、後継者の方々が困ることはなくなりましたし、先祖様も喜ばれていると思います。



場所によっては水はけが良い墓は骨もちゃんと残っていて拾うことができますので土葬のお墓をお持ちの方は、先代や先々代が生きていらっしゃるうちにきちんと処理をしておかれることをお薦めいたします。