12年前に作ったお墓で、またお客様とつながった
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山口 博士
家業に携わって27年。
これまで、たくさんのお客様のお墓を作らせていただきました。
今日も墓地で仕事をしていると、以前僕が作らせていただいた墓石に、お参りに来られている方がいました。
「お母様はお元気ですか?」
何気なく、そんな言葉をかけてみました。
すると、
「特別養護老人ホームに入っていますよ。96歳です。」
と。
その方は、どこか嬉しそうにお母様の話をしてくださいました。
実際、お元気な状態かどうかは深くは聞きませんでしたが、
「あぁ、もう96歳なんですね。」
僕も、なんだか嬉しくなりました。
お墓を作らせていただいた当時は、そのお母様と既に亡くなっているお父様と商談をしたことを覚えています。
それから何年も時間が流れる。
お客様の世代が変わっていても、
「あの時のお母さんは元気かな?」
「あの頃はこうでしたね。」
そんなふうに、共通する人物や思い出が残っていることがあります。
お墓を作る仕事って、完成して終わりじゃないんだな。
そんなことを、今日は改めて感じました。
石は、何十年、何百年と残っていきます。
そして、そのお墓を通して、人と人とのつながりや、家族の記憶も残っていく。
27年間、石屋をやってきて、今日みたいな出来事に出会えると、
「この仕事をしてきてよかったな」
と、ちょっと嬉しくなるし、時の流れというものに対してロマンを感じざるを得ません( ´艸`)
お墓を作らせていただいたご家族の、その後の人生にも、ほんの少しだけ関わらせてもらっている。
それも、石屋という仕事の面白さなのかもしれません。



