99%の人が知らない お墓の話し⑤「 墓じまいをする前に、一度だけ考えてほしいこと
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山口 博士
「子どもが遠くに住んでいるから。」
「お墓を守る人がいなくなるから。」
「管理するのが大変だから。」
最近、このような理由で墓じまいを考える方が増えています。
僕は、その選択が間違っているとは思いません。
それぞれのご家庭には、それぞれの事情があります。
だからこそ、無理にお墓を残してくださいとは言えませんし、言いません。
でも、一つだけ考えていただきたいことがあります。
お墓がなくなったら、家族が集まる場所は残りますか?
お盆やお彼岸に家族が集まり、お墓をきれいに掃除して、一緒に手を合わせる。
そして「おじいちゃんはこんな人だったよ」「子どもの頃はよく遊んでもらったな」と思い出話に花が咲く。
実は、お墓にはそんな時間をつくる力があります。
墓じまいでなくなるのは墓石だけではありません。
家族が自然と集まり、ご先祖様を思い出し、命のつながりを感じるきっかけまで失ってしまうかもしれないのです。
もちろん、大切なのは墓石を残すことではありません。
本当に大切なのは、
ご先祖様を想い、家族が心を通わせる時間を、これから先も残していけるかどうかです。
墓じまいは、お墓を終わらせる手続きではなく、家族の想いを次の世代へどう受け継いでいくかを考える大切な節目です。
だからこそ、急いで結論を出す前に、一度だけ家族みんなで話してみてください。
「このお墓には、どんな思い出がある?」
「これから先、どんな形でご先祖様を大切にしていこうか。」
その会話こそが、ご先祖様が一番喜んでくださる供養なのかもしれません。



