戦火にも耐えた墓石。100年後に残したいものは何ですか?
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山口 博士
先日、高齢のお客様との会話の中でこんな話題になりました。
「戦時中に空襲で町は焼けてしまったのに、お墓だけは今も残っている場所があるよね。」
確かに、そのようなお墓は全国各地にあります。
戦火によって家やお寺の本堂が焼失した地域でも、墓石だけが残ったという地域もあるそうです。
御影石は非常に丈夫な石です。
もちろん、強い熱によって表面が傷んだり、ひびが入ったりすることはありますが、木のように燃えてなくなることはありません。
だからこそ、時代の大きな出来事を乗り越え、何十年、何百年とその場所に立ち続けている墓石があるのです。
私は石材店として仕事をしていますが、こうした話を聞くたびに思います。
墓石は、ただ石を積み上げたものではありません。
そこには、ご先祖様への感謝、家族の歴史、
そして「これからもこの家族がつながってほしい」という願いが込められています。
100年前に建てられたお墓を、今の子や孫の世代がお参りしている姿を見ると、
墓石は「想いを未来へ届ける器」なのだと実感します。
家や建物は建て替えることがあります。
家具や車も、いつかは役目を終えます。
しかし、
お墓は何世代にも渡って受け継がれ、
ご家族が手を合わせる場所として残り続けます。
戦火にも耐え、風雨にも耐えながら、静かに家族を見守ってきた墓石。
その姿は、
「大切なものは時代が変わっても受け継がれていく」ということを私たちに教えてくれているように思います。
お墓は、過去を振り返る場所であると同時に、未来の家族へ想いを託す場所でもあります。
100年後、その墓石の前で、子どもや孫、そのまた先の世代が笑顔で手を合わせている――。
そんな未来を思い描きながら、お墓づくりのお手伝いができたら、
石材店としてこれほど嬉しいことはありません( ´艸`)



