お盆の「キュウリの馬」と「ナスの牛」って、どんな意味?
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山口 博士
お盆になると、お仏壇やお墓の近くに、割り箸や爪楊枝を足にした「キュウリの馬」と「ナスの牛」を見かけることがあります。
「子どもの頃に見たことはあるけど、意味は知らない」
という方も意外と多いのではないでしょうか。
実はこれには、ご先祖様をお迎えし、
お見送りするための大切な願いが込められています。
キュウリで作る馬には、
「足の速い馬に乗って、少しでも早く家族のもとへ帰ってきてほしい」
という想いがあります。
一方、
ナスで作る牛には、
「帰りは急がず、景色を眺めながらゆっくりあの世へ戻ってください」
という願いが込められていると言われています。
また、牛は荷物を運ぶ動物でもあることから、
家族からのお供えや感謝の気持ちをたくさん乗せて持ち帰っていただく、
という意味も伝えられています。
どちらも、
「ご先祖様に会いたい」
「ありがとうを伝えたい」という、
日本人らしい優しさが形になった風習なんですね。
最近では住宅事情などもあり、
キュウリやナスの馬・牛を飾るご家庭は少なくなってきました。
それでも、その意味を知ると、お盆の過ごし方が少し変わるかもしれません。
お墓参りは、
亡くなった方のためだけではなく、
今ここに生きている私たちが、ご先祖様とのつながりを感じ、
「今の自分があること」に感謝する時間でもあります。
今年のお盆は、
お子さんやお孫さんと一緒に「この馬と牛には、こんな意味があるんだよ」
と話してみてはいかがでしょうか。
きっと、お墓参りがもっと温かく、心に残る時間になると思います。



