これまでの仕事での印象的な出来事
山口 博士
今の世の中は、人がお亡くなりになった際は火葬でご遺体を焼いてお骨にしますが、ちょっと前までは土に埋めてご遺体を埋葬する
『土葬』が通常のやり方
でした。
今は土葬はできませんが、少し前は田舎の方では土葬でも火葬でもどちらでも良いという地域がありました。その地域でお墓を造らせて頂いたことを書いてみます。
お墓を作る場所は、山の法面で段々となっており、間知石を積み上げ場所を作り、墓石1基と墓誌を建立させていただきました。
お施主様の奥様が約14年前にお亡くなりになっており、その際『土葬』で埋葬をされたそうです。
施主様の希望でお骨を掘り出して新しい墓石に収めたいとのご要望でした。
僕らがいつもさせて頂いている土葬のお骨掘りは、約50年以上経過している方のお骨を掘ったりしているのですが、さすがに14年という方のお骨は掘ったことが無く、正直ちゃんとお骨になっているのか私たちだけでなく、施主様ご家族も心配でした。
ビクビクしながらお骨を掘りましたが、綺麗(?)なお骨がきちんと出てきました!
衣服はちゃんと残っていましたが、しっかりとお骨になっており一安心でした。
掘り出した骨を火葬場にて焼いてもらい、新しいお墓に埋葬させていただくことができ、施主様に大変喜んでいただけました。
この施主様のお仕事が土葬に関しての僕が印象的だった出来事の一つになりました!