お骨掘りをさせて頂いてきました!
山口 博士
今日の仕事は土葬の墓地のお骨掘りをさせて頂きました。
土葬は火葬と違って、ご遺体を棺桶に入れて土に埋葬してある墓です。
今では火葬が通常の埋葬方法でご遺体を火葬場で焼き、お墓に納めるようになっていますが、昭和30年以前は土葬が主流だったと聞いています。
そして今の時代、『墓じまい』という言葉が多く言われていますが、土葬のお墓の『墓じまい』をされる方も結構いらっしゃいます。
何故かっていうと、土葬のお墓が誰の墓なのかを知っている方が高齢化されており、その方が生きている内にちゃんと片付けておかないと、土葬墓の無縁化になり兼ねないからです。
当然そのお墓は荒れ放題になってしまいます。つまり荒地になります。
お施主様の中には、『おばあちゃんやおじいちゃんが生きているうちに教えてもらっておけば、誰の墓なのか、どこにお骨が埋まっているのか把握できたのに・・・』と後悔されている方もいらっしゃいます。
今日の土葬のお骨掘りは結論的に言うと、お骨は出てきませんでした。
埋葬した年代や土の水はけの良い悪いの状態にもよりますが、6体分掘りまして全て土になっておられました。そのような時は、土を少し拾い、石碑(墓石)の方に入れさせて頂くようにしております。
お施主様に伺うと、一番新しいの土葬の墓は60年程前で、古い墓は江戸時代末期だそうです!
さすがに江戸時代は出てきませんでしたね。
でも、本日のお施主様はきちんと土葬墓の処理をされましたので、後継者の方々が困ることはなくなりましたし、先祖様も喜ばれていると思います。
場所によっては水はけが良い墓は骨もちゃんと残っていて拾うことができますので土葬のお墓をお持ちの方は、先代や先々代が生きていらっしゃるうちにきちんと処理をしておかれることをお薦めいたします。