火葬したお骨は、何年で土に還るの?
山口 博士
お墓のリフォームや移設工事をしていると、
毎回と言ってよい程、お客様から驚かれることがあります。
「亡くなってから何十年も経っているのに、
お骨ってまだ残っているんだね!」
日本では、火葬したお骨を骨壺に納め、
お墓の納骨室(カロート)に安置することが一般的です。
では火葬したお骨は、いったい何年で土に還るのでしょうか?
実は、納骨の仕方によって大きく違うんです。
例えば、骨壺に入れたまま納骨している場合。
骨壺の中では土や微生物と直接触れないため、何十年、場合によっては100年以上経過しても、お骨がそのまま残っていることがあります。
一方、
骨壺からお骨を出し、土に直接触れるように納める場合は、少しずつ風化していきます。
ただし、こちらも何年経てば必ず土に還る、という決まりはありません。
実は、お骨が残るかどうかには、納骨方法だけでなく、周囲の環境も関係しています。
土の水はけや湿度、土壌の性質などによって、
お骨の状態は変わってくるのです。
これは、昔の土葬のお墓でも同じことが言えます。
水分の多い場所ではお骨がほとんど残っていないこともあれば、
水はけの良い場所では、何十年経っても頭蓋骨や大腿骨などが
残っていることもあります。
石材店の仕事をしていると、こうした場面に出会うことがあります。
お墓は、ただ石が建っている場所ではありません。
その下には、ご先祖様が眠り、ご家族の歴史が刻まれています。
お骨が何年で土に還るのか。実は、簡単には答えられないんですね。
普段のお墓参りでは目にすることのない納骨室ですが、
そこにも知られていない不思議があるのです。
皆さんのお墓では、お骨はどのように納められていますか?
お墓のリフォームや移設を考える際には、
こうした納骨のことも、ぜひ石材店に相談してみてくださいね。
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