墓石は何度傾いたら倒れるの?
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山口 博士
「墓石って、何度くらい傾いたら倒れるんですか?」
先日、そんなことを考えました。
僕って暇なのか?( ´艸`)
石屋をしていると、古い墓地で結構傾いた墓石を見かけることがあります。
特に、霊園ではなく町内などにある昔からの墓地。
そこには無縁になってしまったお墓もあり、
管理する人がいなくなると、
草が伸び、石も少しずつ傾いていきます。
そして、久しぶりにその墓地へ行ってみると……
「あれ?一番上の石が落ちてる!」
なんてこともあります。
では、墓石は一体何度くらい傾いたら倒れるのでしょう?
実は、「○度傾いたら必ず倒れる」という決まった数字はありません。
墓石の高さや幅、台座の大きさ、石同士の接着、
地盤の状態などによって、倒れやすさは大きく変わります。
例えば、
細長い石を一本の柱のように考えると、
少しの傾きでも重心が外側に移動して、倒れやすくなります。
しかも、お墓は一つの石ではありません。
台座の上に何段も石が積まれています。
そのため、
墓石全体が倒れる前に、
一番上の棹石だけがズレて落ちてしまうこともあります。
地盤が少し沈む。
雨で土が緩む。
長年の地震で少しずつズレる。
そこに強い揺れが加わる。
そうやって、何年もかけて少しずつ傾き、ある日突然、石が落ちることもあるんです。
だから
お彼岸やお盆にお墓参りをされたときには、
手を合わせるだけでなく、ぜひ一度、
お墓を横から見てほしいと思っています。
正面から見ていると、意外と気づかないものです。
「あれ?ちょっと傾いてない?」
そう思ったら、無理に触ったり押したりせず、石材店に相談してください。
お墓は何十年、何百年と残っていくもの。
ほんの少しの傾きが、大きな倒壊につながることもあります。
せっかくのお墓参り。
ご先祖様に「来たよ」と挨拶するついでに、
「お墓、元気かな?」
と、ちょっとだけお墓の健康診断もしてあげてくださいね。



