お精抜き、お精入れについて
山口 博士
お墓の工事をする前と後に必ずお精抜き、お精入れをお寺様など、
各宗派(宗教)の資格を持ってみえる方にお参りしてもらいます。
※読み方は お精抜き(おしょうぬき)、お精入れ(おしょういれ)。
「精」を「生」という字を使う人もいらっしゃいます。
Q:工事前のお精抜きは必要ですか?
A:はい。弊社は必ずお墓の工事前はお精抜きを行って頂くように施主様にお願いしております。
Q:なぜ必要なのでしょうか?
A:宗派、宗教によって考え方は様々ですが、弊社は施主様のご先祖様に対して無礼なことにならないようにという意味を込めております。
対象となる墓石から抜け出てもらいたい、移動してもらいたいという思いが入っております。
墓石(新品以外)には、その家のご先祖様がいらっしゃいます。「申し訳ありませんが、〇〇家のご先祖様、工事の期間中、お墓から抜け出ていてくださいね」とお断り(お精抜き)をしてから工事に入らせて頂きます。
そして工事が終わったら、「お精入れ」を行ってもらい、再度ご先祖様に墓石に入って頂きます。
これらは墓石以外でも行われますね。
神棚、仏壇など。
余談ですが、
樹齢が長い樹木の伐採、井戸などの取り壊し、石碑(水の神様、山の神様など)の移設などの作業を行う前も、念入りにお参りをして頂きます。
日本人は昔から「物には魂が宿る」と言い伝えられていますので、信心深いことの現れですね。
とても大切なことだと思います。
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