ちょっとだけ自己紹介③
山口 博士
自己紹介というか、自分の体験話を少し記してみます。
18歳まで普通の高校生として暮らしておりましたが、恥ずかしい話、『大学受験』で全落ち(笑)となってしまい、浪人生になるのかよと思っていたら『中国に行かない?』という話をもらいました。
『これからは中国だよ!』という怪しい言葉を耳にしながら、何だかんだと行くことになりました。
世間知らずの普通の高卒の18歳にしてみたら、生き方そのものが変わってしまうかのような気持ちでした。
結局18歳で初めて中国に行き、何だかんだで25歳の完全帰国までの7年間を、学生を経て社会人として過ごしてしまうことになってしまうんだから。
18歳の僕はそんな事になるとは夢にも思わず、手始めに40日間ぐらいの短期留学という形で7月の半ばから8月末まで中国に触れてみることにしました。
今思うと笑い話になるんですが、強烈な印象を叩き込まれたのは、何といっても初めて行った中国です。
最初は横浜港から上海港まで船で渡ったんです。
たしか2泊3日だったかと。全部が初めての体験でした。
殆ど知らない人達(後に仲間となるんですが。。。)と過ごすぎこちない船中。船酔いも当然しました。風呂の湯も揺れています。ただ、船のデッキに出て見える見渡す限りの海原と潮風の強さが25年近く経った今でも鮮明に覚えています。星の素晴らしさも。。。
船が上海に着いて驚いたのが言葉が分からない(笑)。 焦りました!
もちろん異国だから言葉が違うのは分かっていたつもりでしたが、ホントに分からない。何度聞いても分からない!
『ニーハオ』と『シェシェ』もどちらが『ありがとう』なのかも分からない程度での上陸なのだから。
完全に舐めてました。
更に追い詰められたのが、上海から目的地の西安まで列車で3泊4日だという訳が分からないスケジュール。
しかも寝台車が向かい合わせの3段のむき出しの簡易ベット。汚い。ゴミだらけ。臭い。
家に帰りたくて帰りたくて仕方がない極度の『ホームシック』になってしまいました。
食事は売り子が持って回ってくる不味そうな弁当。しかも当時僕が嫌いなセロリの炒めたものがご飯にぶっかけてある形状のものオンリー。
一緒に中国に渡った仲間は楽しそうにしているのに、僕だけ楽しめない。
つらい時間でした。泣けました。
唯一列車から見える景色の良さが僕を癒してくれました(笑)。山々が続き広大な土地広がっています。
ただ、寝て起きても同じ景色が永遠と続くのには、ほんと驚きましたが・・・。
4日後、精神的に疲れ果てながら西安市に到着!
西安市は当時まだ市内には馬車が走っていました(もちろんバスやタクシーもありました)。
昔の長安という首都だったこともあり、中心地は城壁で囲われており、少し離れると『始皇帝の墓』や『兵馬俑』等ある歴史ある都市。
だが近くに砂漠があり『ほこり』がすごい! 砂ぼこりが街中を覆っている感じ。
住んでいる外国人も少くて、城壁の外に建っている日本のANAホテルが異様に目立っていたのを覚えています。
そして、な、なんと冷蔵庫が無い!全ての飲み物がぬるい!夏なのに冷たい飲み物が無い!
世間知らずの普通の高卒の18歳の石屋の息子ってだけの僕の衝撃な生活はまだまだ続くのでした(笑)。
つづく。
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