お客様: 豊田市 鈴木様 場所: 豊田市 猿投町 宗教・宗派: 仏教 曹洞宗
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お客様からのご要望・ご質問

お爺さんがお亡くなりになられたので、49日に納骨法要も行うので墓石の傾きを直してもらいたい。

古碑が5本あるが、すべて傾いてしまっており、囲いの延べ石も動いてしまっているので修繕工事も併せて行ってもらいたい。

当店はこのように対応しました

店主の山口博士お精抜き後に一旦すべての墓石の延べ石を外させて頂きました。当然お骨も丁寧に拾わせて頂き納骨袋に入れさせて頂いた後、修繕後に再度お骨を墓石下に納めさせて頂きました。
古碑も左右に後ろ詰めで据え直しをさせて頂きました。
今まで花の持参される量が多かったので、花壺の数を減らさせて頂き、真ん中、左右の3組のみの花数とさせて頂きました。
間知自体の左半分が下に下がってしまっているので、水平に延べ石を据え直しを行いました。全てコーキングとセメントで接着し、ステンレス金具で固定しました。
灯篭も少し前に設置し、なるべく墓所の中が広く使えるように配慮させて頂きました。
墓誌も一番右側に持ってきたので、今までのような窮屈な感じはなくなったと思われます。
最後に供物台をサービスで作らせて頂き、工事を完了させて頂きました。

リフォーム前の状態
周りが木々に囲まれており、秋冬は日光が当たらないこともあるのでジメジメとした感じが墓所全体に感じられます。


左半分が動いてしまっているので、門柱と延べ石の間にも隙間が空いてしまっている。
墓所の裏側の延べ石も動いてしまっており、隙間に玉砂利が入り込んでしまっている。一旦取り外して再度据え直しを行わない限り、この隙間は元には戻りません。


左右の古碑(5基)が中心に向かって傾いてしまっており、本体(真ん中の墓石)は前のめりで傾いてしまっているので、一旦墓石をすべて解体し、基礎からの据え直し工事となります。
墓石だけの傾きを行っても、基礎が下がってしまっている場合はすぐに再度傾いてしまうので基礎工事からのやり直しをお勧めします。


墓石(尺角と古碑5本)と延べ石の解体作業状態
尺角の墓石の中のお骨を納骨袋に丁寧に移させていただき、古碑の下の砂を少々取り出してビニール袋に入れて解体を進めていきます。
取り出したお骨や砂は、墓石を建立する際に、それぞれ墓石の下に納めていきます。


裏側の間知石の真ん中ぐらいから隙間ができてしまっていました。
施主様に確認すると、もともとこの墓所の下には土葬の墓があったそう。敷地内を彫ると目印である松の木の残りが大量に出てきました。昔土葬を行った場所には、目印として木を植えたということです。
レベルで水平を見てみると、明らかに向かって左半分が全体的に下に下がってしまっていることがわかりました。裏の間知石の隙間はその証拠です。


レベルで水平が出ていないことが分かったら、本来ならば間知石も一旦取り外して再度の据付をするのが一番良いのですが、施主様のご予算もありますので応急処置での対応となりました。
すき間のコンクリートを一旦取り除いて、隙間がこれ以上広がらいないようにセメントやモルタル、鉄筋をコンクリートの中に入れて固めました。
間知裏側、前左側(門柱横)の補強も併せて行ってあります。



間知石と階段クリーニングです。
左の写真が洗浄後の状態。


延石の据付完了状況
つなぎ目は耐震用コーキングにて接着、セメントとステンレス金具にて固定


ランマで転圧後の状態。
墓石が傾いてしまっている理由として、墓石下の基礎が柔らかいことが理由にあげられます。
今回施主様に伺ったところ、以前この墓地の下に土葬墓があったそうです。
しっかりと転圧後にワイヤーメッシュを入れて基礎コンクリートを打ちます。


墓石の一番下の芝台と拝石を据付した状態
後日、ステンレスの金具を取り付けます。



『鈴木家之墓』の四ツ石据付完了
古碑の土台、墓誌台、拝石、灯篭台据付完了。


古碑の竿石を全て据付し、墓誌台、拝石、灯篭台の据付完了!




古い墓石全ての再据付工事完了。
灯篭などの目地を耐震用石材ボンドにて固定。



最終段階でコーキングのテープを外し、はみでたコーキングを綺麗に取り除きシンナーで汚れた部分や色鉛筆のマーキング部分を拭き取り工事完了です。


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